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手探り。

半ば絶チル感想ブログ。

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#19のロロ独白形式で。


……ああだめだ、しばらくギアスのショックから立ち直れそうにない。
 
もっと早く喧嘩しておけばよかったのかな、と、そうぼんやり思っていた。
兄さんが自分を駒としてしか見ていないことには、薄々気が付いていた。
そうかもしれないし、そうじゃないのかもしれない。その板挟みに揺れながら、それでも必死になって愛を信じようとした。――いや、違う、目を逸らそうとしたんだ。問い詰めたら、「ああそうだ、おまえなんか大嫌いだよ」と言われてしまうかもしれなくて、それが怖くて、恐ろしくて、だから気付かないフリをしていた。この人は自分を愛してくれているのだと、思い込もうとしていた。
でも、こうなってしまうくらいならもっと早くに問うておけばよかった。
弟じゃないと言われようとも、嫌いだと言われようとも、罵られようとも、詰られようとも、もっと早くに尋ねればよかったんだ。そして、おまえなんか消えてしまえばいいと宣言された上で、それでも僕は兄さんが好きだよと告げれば良かったんだ。きっと、それが正解だったんだ。
兄さんは、結局は優しい人だから、僕さえ諦めなければいつかは兄さんも認めてくれたんだろう。喧嘩したって、また仲直りをすることが出来たんだろう。その後でこそ、僕たちは本当の兄弟になれた筈だったんだ。
ああ、でも、少し気付くのが遅すぎたかな。
もう、間に合わない、かな。

あれ?
あれ、何でそんなに優しい台詞を吐くの、兄さん。
要らないと言ったその口で。二度と顔を見せるなと叫んだその口で。
怒っているんじゃなかったの?
恨んでいるんじゃなかったの?
僕なんか認めないと、いなくなればいいと、そう思っているんじゃなかったの?
僕が大嫌いだと言っていた筈の兄さんが、今は泣きそうな顔で僕を見ている。僕が死んでしまうと叫んでいる。僕に居なくなって欲しくないと嘆いている。

ああ、そうか。
僕は、間に合ったのか。

認めてくれたんだ。許してくれたんだ。やっぱり、やっぱりそうだったんだ。最初からこうすべきだったんだ。どうして僕は、こんなに優しい人に怯えていたんだろう。どうして僕は、この人は正面からぶつかれば答えてくれる人だということに気付かなかったんだろう。
やはり、やはり僕はこの人が好きだ。多分、この人だからこそ僕は心から愛せるし、同じくらいに愛して欲しいと思えるんだろう。この上なく優秀なくせに、半端な優しさを捨てきれないせいで貧乏くじばかり引いてしまう、そんな愛しい僕の兄。今だって、皆に裏切られて捨てられてしまったというのに、この人はこうして僕に穏やかに微笑んでくれている。こんなにも暖かく美しい嘘を吐いてくれている。悲しいくらい精一杯に、僕のことを想ってくれている。

ああ、幸せだな。
最後に僕は、そう思った。

 
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Posted on 2008/08/18 Mon. 17:33 [edit]

category: コードギアス(R2)

thread: コードギアス 反逆のルルーシュ  -  janre: アニメ・コミック

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