手探り。
半ば絶チル感想ブログ。
ガンダム00#23 世界を止めて
俺は、嫌だね――。
ロックオンの生き様。我武者羅に世界を変えようとしていた人間が存在したこと。
心に届いた気がしました。
正直、俺は紛争根絶ができるなんて思っちゃいねぇ。
だがな、俺達の馬鹿げた行いは、良きにしろ悪しきにしろ、人々の心に刻まれた。
今になって思う。ソレスタルビーイングは、俺達は、存在することに意義があるんじゃねぇか、ってな。
このラッセの台詞はロックオンの結果への伏線だったんですね…。
今回、本当に、本心から、何とかしようと足掻いて足掻いて死んでいった人間がいました。確かに彼は人殺しで、悪で、でも本当に頑張って戦ってたんです。自分の命かけてたんです。
その人間の行動、命、届いて欲しい。ソレスタルビーイングの皆にだけではなく、もっと外の、そう紗慈やルイスのような未来ある人間に。
…だから紗慈は、加害者になっちゃいけないんだよ。
あぁ、何かとりとめのないものが溢れてきて大変です。まだまだ書きたいんだけど、どんな言葉にすればいいのか分からない状態。
他にもティエリアのこととか、ロックオンの双子(?)の存在のこととか、ダリルのこととか、まだ色々書くべきことがあるんですけど、…あぁもう駄目だ。幸い明日は休日なので、そういうのは明日に回すことにします。
とにかく、ロックオンの地球に住んでいる人間全てにあてた言葉、強かった。
本当に、強かったです。
[3/16追記]
…まだ余韻が残っているものの、やっと落ち着いてきた気がします。
以下、書きたかったことを追記しておきました。
・ティエリア
ロックオンが結果的に「怪我させてしまったことを気に病む」とかもうそんなレベルじゃないくらいのショックを与えてしまうことになったのは、痛烈な皮肉ですよね…。これをもって「ロックオンの意思を受け継いで戦う!」ということになるならまだ良いんですが、おそらく初めてであろう”喪失”に折れて迷走してしまわないかが心配。
それにしても「私」、か…。何なんだろうなぁ、この一人称の変化は。
本人は特に意識している訳ではないようですけれど。というか、前半では意識して皆の前で「俺」を使っていたけれど、今はもうそうやって意識して突っ張ることを止めたから一人称が混乱してる感じですね。
では何故ティエリアの一人称が頻繁に変わるのか。真っ先に思い浮かぶのはアレルヤのような多重人格ですが、特に人格が切り替わっているようには見えないので多分違うでしょうね。もしかしたら、アレルヤ程に分かり易い多重人格ではないにせよ、それに近いものなのかもしれませんが。
ひょっとしたら、ティエリアの中には複数の人間の記憶が混在しているのかもしれません。――いや、人間のことを何も知らなかったようなので、”記憶”ではなく、”知識”とか”経験”といったようなものが無意識下に根付いているのかも。妄想ですけどね。
・ライル?
多分、あのそっくりさんのことでしょう。他のブログ読んで気付いて、慌てて見直したんですが、確かにロックオンの回想シーンで食事が五人分用意されてました。ってことはちゃんとした純粋な兄弟なんですね。クローンとかだったらどうしようかと思ってたんですけど、安心しました。
…そっか、ロックオンは過去の清算だけじゃなくて、今生きているその人の未来の為にも戦ってたのか。うん、何か、その事実が凄く嬉しかったです。
実際その人が出てくるとしたら2期になるでしょうね。今から刹那達の驚愕の表情が目に見えるようです。
・ダリル
やったことに関しては物凄く複雑なんですけど、でもカッコよかったよ、ダリル。ガンダムに乗りながらも俺はフラッグファイターだって叫ぶところがグッときました。
各々プライドと漢気を持つかっこいいユニオン組のメンバーが次々死んでいくのが辛い…。これでグラハムは「教授とハワードとダリルの仇!」ってことになるんですね。その”仇”だって、強い強い信念を持って命がけで戦ってるのに、双方を知ってるこっちとしてはホントもう辛いな…。
・最後に
物語を見てるとね、時々あるんですよ。テレビ画面や紙媒介を飛び越えて、見ている私にその物語の中から「何か」が届くような感覚。
今回のロックオンの最後の台詞はそれでした。「満足か、こんな世界で」と聞かれた気がしたんですよね。「不満なら変えてみせろ。変える努力をしてみせろ。俺はやったぞ」、って。
…勿論ロックオンことニールは架空の人物で、これは単なる作り話で、別にコレを見て私が「よし私も何かしよう!」と思う程この作品に入れ込んでたわけでもないですけど、その台詞を聞いた瞬間、あぁ何か届いたな、って確かに思ったんです。
この一話で、私の中で00は名作として固定されました。
一期終了までの残り二話、心して見守りたいと思います。
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ランゲージダイアリー | 2008/03/16 20:26
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根無草の徒然草 | 2008/03/16 21:51
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